も、もう飲めません!もう飲めません!川の水は!

カニクリームコロッケってどうやって作るんですかね?って聞かれても知らねえよ!ボケ!
まあ、大人のコミュニケーションのつもりなんだろうがさ、お生憎様、カニクリームコロッケどころかコロッケの作り方も知らねえんだよ俺様はよ!つまりコロッケの作り方を知らねえって事はなキテレツ大百科のオープニングテーマがソラで歌えないってことなんだな!でもおむすびは好きなんだな!
新幹線も好きなんだな!新幹線も好きだし新幹線のアイスも好きなんだな!新幹線も好きだし新幹線のモナカも好きなんだな!入道雲と遊びたいんだな!(声を荒げて)お金持ちの女性と結婚したいんだなっ!!!
つーかカニクリームコロッケの作り方お前何となく知ってるだろ?!話しぶりでわかるぜ!

タモリの弔辞を見るたびに何度でも泣いてしまう。
赤塚不二夫に対しては何年も昏睡状態だっただの、酒を断ってたのに呑み始めたら病状がよくなっただの、なんだかそんなことしか知らなかった。しかし赤塚不二夫は好きだった。おれはホモではないがそこら辺のコクのない莫迦な女よりは数段好意的にとらえていた。そういえばタモリ赤塚不二夫は一時期四六時中一緒にいるということで、そういう同性愛的な関係になったほうが楽だと思って試したがダメだったという本当かどうかそんな心温まるエピソードがある。

正直年配の有名人が死んだら一番最初に思うことが、まだ死んでなかったんだ、ということである。しかしタモリの言葉の中ではおれが死んでたと思っている時期でもまだ強烈に生き続けていたということがわかる。
その言葉達は懇々と溢れ出す悲しみに満ちているが、とても力強くそして温かい。
”人間は重苦しい陰の世界から解放”されることができる。酒でもドラッグでもユーモアでも異性の存在でも笑いでも塩辛い涙でも勘違いのやさしさでも。嘘でも幻でもたとえ少しでもそういうものを信じれるということは少なくとも生きていてもよい人間なのかもしれないなと思った。