知らないということは恐いなあ

今年で三回目になるから恒例になってしまった、友達と俺と二人で車で夜に出発して次の日の夜に帰ってくるちょいハード日帰り旅行みたいなものに昨日は行ってきた。
まあ、当然俺がいるからには計画や目的というものはなく行き先も当日に漠然と長野や群馬の方に行こうということになった。
夜の11時ごろに出発し八王子あたりから中央道にのるとあっという間に長野についてしまった。時間は何時だっけなあ、たしか2時、3時、松山にについた。松山城があったが当然閉まっていた。それで車を走らせるとなぜか山に登ることになった。で、なんだか山に登っているとそこは2000メートル級の結構高い山らしく頂上について車の外に出たらめちゃくちゃ寒かった。冬だった。星がプラネタリウムのごとく見えた。で、なんか疲れたのでちょっと寝ることにした。四時ごろである。
で、うとうとと2時間ぐらい寝て起きるとすっかり明るくなっていた。で、やっぱりかなり高い山だったのか俺らは雲のかなり上にいた。見下ろすと下は一面雲。雲海というやつか。ずっとみてると本当に海に見えた。なんか不思議な感じだった。何かそのとき俺は友達に、ナウシカみてえだなあ〜、あ、いや、ラピュタか、とかよくわけのわからないことを言ったが今思うとどっちでもねえことがわかる。しかし水平線?つうのか地平線?つうのか雲平線って言葉は多分無いけどそういうのが見えて、んで向こうが朝焼けでオレンジ色に染まってて何とも言えなかったなあ。なんかあのオレンジの先には何があるんだろうなあという素朴な疑問もわきつつ、でもやっぱそんなときに聴きたい音楽は残念ながら見つからなかったなあ。
んで、よくわけのわからんテンションだったのでギアをニュートラルにして一切アクセルを踏まずに下山した。意外といけるもんである。
で、山から下りるとどこに行こうか、とまた考えてしまったのだが車は走っていた。んで適当に軽井沢とかそのへんまでいったら浅間山があるようなのでそこに行こうということになった。んでも確か浅間山って最近噴火したとかでやばいんじゃねえか、とか話してたが、友達がそうなんだっけ?とかいったので、結局俺の記憶も曖昧になってあれは確か別の山だ、ということになった。万が一浅間山だったら多分近くまでいけねえだろ、とも思っていたからである。んでまあ浅間山が見えてきて、あれ、なんかヤマの頂上から煙でてねえ?って話になったのだがまあ、まわりに車もいるし絶好の秋晴れだしとりあえず二人の間でそういう話にはなっていないのだが車はなんとなく浅間山に向かっていった。んでやっぱり俺はどうも煙は気になっていたのだがどんどん山を登っていくうちに看板があってそこにヤマの絵が書いてあったのだが看板のヤマにも煙が書いてあったのである。ということは煙はいっつも出てるのか、じゃあ噴火したヤマってのは浅間山じゃないんだなあ、と一人で思い、一方車はどんどんヤマを登っていったのである。んでもやっぱ頂上に行く道路は無く、ヤマから一番近い道路のわきにある火山博物館みたいなところで車をとめた。んでまあ観光客は俺らしかいなかったんだけど平日だし、朝だし、んで店とかもあったんだけど普通にやってるし、店のおっさんも緊張感ないし、なんかよくわかんねえ”声真似オウム!”みてえなぬいぐるみも大量に売ってたし、清々しい秋晴れだしで俺は結構疑い深い性格なんだけどこのまえ噴火したのは完全に浅間山じゃねえなと思った。似たような名前の山なんていっぱいありそうだしなともおもったのでソフトクリームを食って、もしあれ噴火したらどうする?やっぱ止めるよねえ、みたいなわけのわからない会話をした。ソフトクリームが結構うまかったからかもしれない。んで食い終わってヤマを降りたのである。
んでその後はまた適当に車を走らせ群馬県に行き高崎等に行って飯を食って、んであんまいかないという理由で埼玉県大宮駅にいって車をとめて町をうろつきラーメンを食って帰った。家につくと11時ぐらいだった。
んで今日やっぱり噴火した山は浅間山だということを知りちょっと面白くなった。