なんだこれ!アホ文!

映画館でバイトしていて、本当に辞める2週間前ぐらいから映画館におるととても仮想感がした。加えてなんだか最近目が悪くなってきて遠くを見るとぼやける。それもあいまってなーんもしてない夢のような気分がしたものだが、ここでよく考えるとそのなーんもしてない感覚を経験したことは今までにもある。それは倦怠感からくるのかもしれないし、はっきりした事はよくわからんがとにかく自分を客観的に見るととても怠惰に見えるし全てを放棄したくなるし変えたくなる。
しかしそれをして他人からとやかく言われる筋合いはない。別に最近言われたわけではないが。自分自身の強迫観念かな。
ま、だいたいにしてとやかく言う人のとにかく言うことといったら自分の考えが絶対的な事実であるという思い込みの上でのとやかくなのであたりまえのことを言うのである。んなこといったってさーあたりまえのことがやりたくないし楽しくないからしかたないいじゃ〜んん。んー、しかしでもそれは世間では正しいことなので俺は閉口してしまうんである。んんー、それも正しい。
そこで俺はどのように世間のとやかく言う人もしくは自分の強迫観念に仕返しをしようかと考えたのであるが、俺は仕返しをしようにも世間様と同じ土俵に立っていないらしい。せいぜい風呂上りにビールを飲みながら大相撲中継を見てヤジを飛ばすぐらいか。じゃったら同じ土俵に立ったるわい!あーこら!みとけや!同じ土俵でお相撲取るときにゃめたくそにしてやっきゃらなあ!!おうおうおうおう!!
と威勢のいい事が言えるのは恨みがある最初だけ。同じ土俵に上がるにつけて、いやー、俺たちってお互い、大変だよなー、なんつって、あ、そう?お前もそう思う?あ、そうそうそう、お、じゃあ、こんなとこでなんだし、今夜どう?一杯いく?なんつって、いや、でもお前とは色々あったし気恥ずかしいよな〜、でも、ま、いっか、とにかく行こうぜ、とかいって魚民あたりに飲みにいくのである。
それから月日は流れ共に定年退職を向かえ年金暮らし。更に月日は流れお互い70代、立派なじじぃとなる。家にいてもやることがない、仮想感、倦怠感、こりゃいかん、よし、あいつを誘って公園にでも行こう、はは、ええ考えじゃ、はははは、は、おほっ、ごほっ、か、こぁ、かっ、と言って公園に、でも近所の公園なんてそんなに行かないが見たことは何千回もある、あ、また、倦怠感、いかんいかん、じゃあ何をしようか、うはっ、家に帰って大相撲でも見ようかっ、て、あ、昨日も見たじゃん、あ、つーか、じゃん、だって、恥ずかし、んじゃ、お相撲さんはいいや、じゃ、なにをしたらいいんじゃ、いやはや、じゃああいつに聞いてみよう、え?なになに?何する?え?家で?家でなに?え?お相撲さん?何?お前、今オスモー、つったの?お前それ昨日一緒にみたじゃん!あ、また、じゃん、つっちゃった、つーか、お前が倦怠感もろもろから来る仮想感による怠惰が駄目だつったんじゃん!あ、またいっちった、いやいや、だいたい世間の70代なんてさ家で朝から見たくもねえNHK教育のなんなんなあに的なもんをぼんやり見ながらじっとしてるかゲートボールとかしてるよ!それ楽しい人も確かにいるけどさー、お前、そんなの、楽しいか?あ?楽しくねえだろがよっ、おい、なあっ、ねえがろがよいっ!お?!でもよ世間のじいさまがたはな、そうすんのが正しいんだよ!だから俺らも家に閉じこもったり盆栽いじってたりしたほうがいいんじゃないの?お前もそうだろがっ、ああ、てめえの面見てると何もしたくなくなってくるぜ、おめえは表に出てなんかやろう、つーけどなーお前のしたいことは間違ってるんだよー、今わかったぜー、つまりお前は老人を怠けてる怠惰なやつなんだよー、ああ、ああああああ、はははは、うへははははははは、おっ、やべっ、失禁しそうになった、でもこれが正しい老人、うはは、んじゃ、それがわかったら、俺、今から東急ハンズに盆栽、買いに言ってくっからさ、じゃあな、この駄目老人が。