コーラ吹く

コピー機のつり銭を見つけ、コピー機のつり銭忘れ、と書いた。30円だったので何も考えずにその下に、30円、と書いた。

コピー機
     つり銭忘れ
          三十円
である。

夜になって真っ暗になり図ったように店中のコーラが吹き出して床中がべたべたになってしまった。店長さんはそれらのコーラを顔色一つ変えずクオカードで全て買い上げ、俺は飲みたくもないコーラを飲むハメになってしまった。気の抜けたコーラ。毒々しい黒のネオン。家が火事になってはいないだろうかと心配もした。アンフェアーなミッキーとマウス。