うくく

k-pop2005-12-19

やっと今日バイトという名の懲役を終えた。最後の最後までこき使いやがって、まあ、でも、結構まじめにやりましたけどね。私は。まじめにやりすぎて(つーかなんで最後の日に限ってセールとかすんだよっ)意識が朦朧とし始めて、もう、いいや、外にゴミ捨て行く振りして制服のまんま家に帰って発泡酒でも飲んだろうかな、と真剣に考え、いざ実行に移そうと思ったちょうどそのときだった。突然目の前にキャプテンサンタが現れて次のように仰ったのだった。
「チャオ。お疲れさん。数々の汚辱にまみれながらよくがんばったねチミは。だからまあ今ここで帰って味ごのみ的なもんを食いながら発泡酒を飲むこともいいけど、ほら、時計をみてごらん、あと一時間もすればチミの苦役も終わりが来るよ。一週間があんなにあっという間だったんだから一時間なんて一瞬だよ。一瞬。ちょっとエロいことを考えてればもう十分前さ。それにもうあのむなくそ悪いダメオヤジ達の人生とも一生交わらないわけだし。そいつらを目の前から消しただけでもやりとげた甲斐はあったってもんだよ。まあ、そんな感じだな。まあ、じゃ、しばらくは現れはしないと思うけどまたそのうち。アデュー。あ、そうそう、これはおだちんだな、受け取ってよ。んじゃ、アデュー。」と。
俺は気づくとうつろな目で目の前にいるばばぁのトレーナーに、アデュー、と言っていた。
ばばぁは怪訝そうな顔で、あなた、きいてますかぁ〜?、今川焼き12個欲しいんですけど!この子アタマ大丈夫かしら、と呟いた。俺は、このばばぁこの期に及んでまだ脂肪を蓄えやがるのかよ、と一瞬イラっときたが、別にもうしらん、とも思ったので適度にカロリーをわけ与えてやったのだった。んで、あんな横柄なばばぁとももう一生会わなくて済むのだな、くわはは、とおもむろにポケットに手を突っ込むとなぜか350円入ってたのであった。
まあ、そんなこんなで全てを終え俺は寒空の下完全にブレーキのきかなくなったチャリにのりながら、うくく、と思った。俺がいなくなったらたいへんだぞー、と。確かに数人好きな連中は残してはきてるけど大半がろくでもないやつらだ、客も含め、というかそこら一帯悪い空気が循環されることなくとどまっているような所だ。まあ、あいつらだけには、ゆるせ、といいたい。しかし12月はさみいなあ。